激戦

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一応、念のためマイクで警告をする。 『侵入者に告ぐ、門と塀を破壊した 器物破損は許されない行為よ、 目的は何? 答えなさい!』 アタシが啖呵を切るとザムテスが答えた。 「調べた情報によれば この研究所に我を屈辱的に倒した男と アンドロイドがいるとのこと、 やり返さないと我の気が済まん! 再戦だ、あのアンドロイドだけでもいいぞ。 出さないんであればこの研究所をぶっ潰す!」 『ハァー…、話し合いにならないわね…、 正当防衛として追い返します。 防衛ライン、迎撃開始!』 倒されたのは自業自得で逆恨みとか信じらんない。 確か…、戦闘機に乗ってた軍人の命を 奪おうとしたっていう反社会的勢力の無法者ね。 イオニルはいないけど、 最悪の場合にはサドナちゃんに この研究所を守ってもらうことになりそう。 アタシはモニターのマイクを切ると、 コーラとポップコーン用意して 気楽に観戦をすることにした。 こういう時は変に緊張しちゃうから リラックスが大事よね。 アタシはアタシが作ったロボット達を 信じてあげなきゃ…。 研究所の外での戦いが始まった。 ロボット達は陣形を組みながら 配置に着くと銃器のセーフティを外す。 ザムテスは不敵に笑いながら手をかざしていた。 ゴロゴロと音を立てて 転がってきたあれば恐らく強化パーツ。 数秒で装着が完了すると さらに増して堅牢な重装甲ボディが姿を現した。 大幅な防御力の強化、 詳しく知らないけど銃器類はもちろんのこと 高電圧電流やミサイルの直撃も通用しない。 そう噂で聞いたことがある、 噂がデタラメだったらいいけど…。
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