激戦

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イオニルの手を借りたいが この具合だとそうも言ってられない。 「メリエロ、飛行ユニットを頼む! ウイングが壊れてても装備すれば 元々ついてる武装と装甲が使用可能になる!」 『わかったわ、今から準備するから もう少し待ってて!』 マイクを切ってから メリエロはバタバタして準備しているみたいだ。 見ていた場所を記憶でシミュレーション。 飛行ユニットに接続したコードやら プラグやらを引っこ抜き作動、 動作チェックやその他もろもろ…。 非常シャッターを開けるにはレバーの手順が…。 私は戦いを続行、遠隔ボムやサブマシンガンを 可能な限り撃ち込むも弾切れ。 あまり得策ではないが、肉弾戦を仕掛けて ザムテスと戦うがやはり分が悪い。 半分逃げ回る感じで時間を稼ぐ。 強化パーツが壊せないと武器を失った こちらは俄然、不利であり危機的な状態だ。 この発想を最初からしていて 打ち合わせでもしていれば…、 うん…。 そうは…ならないな。 なぜなら飛行ユニットを失ってしまえば ここから帰れなくなるからリスクが高すぎる。 その選択肢はなかったはずだった。 だから今、頭を悩ませている。 きっとメリエロの計算ではクマのロボットで ザムテスを倒す予定だったんだろう。 声を大にして叫びたい…。 助けてイオニルーッ!! メリエロ早く、早くしないとやられてしまう! 早、早く、はっ、はっ、はっ……!
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