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数時間後、待たされ過ぎて
ふて寝をしてたら毛布がかけられていた。
外がなんだか若干だが薄暗いような明るいような。
どうやら日を跨いで朝日を迎えたようだった。
「おはよう、イオニル。
手紙は…読ませてもらった、
ちゃんと来てくれて私は嬉しい。」
「おはよ、サドナちゃん。
しっかり修理が済んで良かったな。
俺はちょっくら席を外して
朝飯でも作…… 」
「まだ離れないでほしい…。
もう少しだけ、このままいてくれ。」
サドナちゃんが俺の手を優しく掴んで引き止める。
甘えた感じで隣に座り、
肩がくっつくくらいに寄っていた。
心なしかいつもよりも距離が近い。
おお? 急にどうしたんだ?
いつもならクールな感じなのに。
もしかして、寂しかったのか…?
スキンシップなんて珍しい、
悪い気はしないので頭でも撫でておく。
よすよすー、よーすよす。
もう寂しくない、大丈夫だよー。
…
「ありがとうイオニル……。
十分なほどに落ち着いた。
なんというか、その、
さっきのは忘れてほしいな…。」
ふう、メリエロから見られる前で助かった、
サドナちゃんが離れていく。
人間と同じような心を持つアンドロイド、
不思議なものだけど俺は良いと思う。
落ち着いたってことは気分転換したわけだな、
たぶんアレだ、ほら、元気を充電みたいな。
……皆の分の朝飯でも作ることにすっか。
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