修理

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朝飯はカツサンドだ、朝に食パンを食べるのが 昔、小さい頃からの習慣だったな。 カツを捩じ込んだのは 戦いに勝つとかの願掛け的な…。 あ、俺はブルーベリージャムが大好きだ。 食パンには必ず…… 「…ソース取ってもらってもいいかしら?」 「はいよ、ソースー。」 「すまぬ、我にもソース。」 「アタシおかわりでお願いイオニル。」 「イオニル、私はサラダも欲しいと あれほど言ったのに…!」 あー、はいはい。 ん? ナチュラルにシオンとザムテスが 食卓に混ざってるけど平和なのはいいことだ。 食ったら出て行け、と。 ここから いなくなれー!! 的な。 昨日の敵は今日の友じゃないけど、No problemだ。 サドナちゃんにはサラダを皿に盛ってあげた。 喜びの舞を披露するサドナちゃん、おっ、自由! 朝飯を食べ終えて皆さんはフリータイム。 ザムテスには自宅から持ってきた いかがわしい本を渡したら大人しくなった。 なんだ、話のわかる奴じゃん。 握手をした後にお互いうなづく。 シオンはあまり喋る子じゃないのか 辺りにある写真立てやアルバムを眺めていた。 「…! この姿って貴方? 今と顔付きが全然違うじゃない。」 写真に写るのは若い頃の雇われ兵士の頃の俺だ。 戦闘前なのか、その表情は険しい。 「ああ、そうだな。 でも今は…違う。 俺をよく知る女性がさ、 笑顔の方が似合ってるっていうのを 言ってくれてそれから変わっていったな。」 懐かしい思い出は 良いことだったり悪いことだったり色々だ。
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