修理

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「あ、サドナちゃん。 その表情は元気を取り戻したみたいね! ずっと落ち込んでたから心配だったけど その様子なら一安心って感じかしら〜。」 居間の椅子にアスター博士に座ってもらい 茶と茶菓子のオモテナシーをしていると 煎餅を食べていたメリエロが 元気になったサドナちゃんを見てから 嬉しさではしゃぐはしゃぐ。 こら、やめなさい、俺のプラモデルを破壊するな。 「フォッフォ、はじめましてお嬢さん。 ワシはアスター博士じゃ。 おや? SSD177の呼び名がサドナとな? ほうほう、愉快で良いあだ名じゃな。」 「あら、貴方が噂の…。自己紹介が遅れたわね。 アタシはメリエロ、 エンジニアでもあるし ここらで有名な研究所の博士よ。 よろしくお願いします。」 「たまげた、その若さで博士とな!」 「そういえば俺はイオニル、ただのゴミ取集屋だ。 サドナってあだ名は俺が勝手に付けたけど それがピッタリフィットしたからそれで。」 「そうかそうか、SSD…、いやサドナは この星、世界に住む人間に愛されておるの。 良いことじゃ、ありがたいのう。」 「それはサドナちゃんが良い子だからな。」 この流れで今までの思い出話に花を咲かすが しばらくしてアスター博士が切り出す。 「…積もる話はこれくらいにして これからの動きを話そうと思うがよいかのう?」 「俺はいいぞ!」 「私もいつでも大丈夫です、博士。」 「アタシも!」 「我も!」  パリーンッ!!「…私もいいわよ。」 なぜ、ザムテスとシオンがいる? いつから? ええ、ザムテスは最初から。 シオンはたった今、窓から。 別にかまわないが窓ガラスは弁償してもらう。 自己紹介は省略してもらった。 ※ザムテスは改心後に仲間に。 ちゃっかりシオンも仲間にカウントされている。 ンゴゴゴゴゴ…、 どうしてこうなった。 
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