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ゴミ捨て場には案の定、
ガラクタガラクタガフワヲ。
んん? まあいいや。
せっせととっとと仕事してれば
1日なんてあっという間さ、余裕余裕。
ゴミが溢れ過ぎたこの都市には
ゴミ収取車以外にこうした地元の収集屋が
詰めるだけのゴミをコンテナ車にゴミを詰めて
焼却炉に往復して持っていくわけだ。
それで国から報酬金を貰えるという
エコな仕事で稼ぎはそれなりにもらえる。
「ゴミをコンテナに詰めればいいのか?」
「そうだ、ありったけでいい。
働かざる者食うべからずってやつだ。」
サドナちゃんがゴミを持ち上げて詰めていく。
おお、流石ロボットの力は偉大だね。
人間だけの力で持ち運ぶと
しこたま重いはずなんだが
ゴミがどんどん無くなる無くなる。
サドナちゃんには後でご褒美をやらなくては!
そう思いながら仕事を始める前に
携帯の端末で焼却炉の係員に
アルバイトが増えたことを知らせてから
仕事に取り掛かって汗を流した。
一日中働き、日が暮れると
報酬金を焼却炉の係員から貰って家に帰る。
なんかいつもより多めに……もらたよ?
これはサドナちゃんのおかげかもしれない。
今夜はシチューをお見舞いしてやる。
「サドナちゃん、シチューは好きか?」
「シチューは食べたことがない。」
マジかよ。
…あ、ロボットだからな。
つい人間に近い見た目だから食べてるもんかと。
カレーが食えるからシチューもいけるべ?
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