おら、カラオケにいきたい 前編

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おら、カラオケにいきたい 前編

 休載になっておりましたどすえ。  ということで頑張ってエッセイ書きます。  おそらく、いつものように頑張って書いたとはとても思えない仕上がりになると思います。  思いますえ。  舞妓調が自分の中でプチバズリしております(⁠・⁠∀⁠・⁠)  おりますどすのえ(⁠・⁠∀⁠・⁠)  いい大人が3ヶ月ぶりに書く文章がこれで良いのでしょうか。  はい。  いってみましょう。  わたくし、短所がございます。  たくさんあるんですけど、その中で最たるものが『歌』でございます。  ございますえ(時折舞妓調いれまっする)  音楽は好き。  歌うのも好き。  でも、その歌唱力たるやジャイアンを2.5ゲーム差で追いかけるレベルなのです。  子供の頃からTVで流れる歌を歌っておりました。  たいそう楽しく歌っておりました。音痴など微塵も感じておりませんでした。  あの頃、気持ちよく歌うわたしに、家族はひたすら無反応でした。  一緒に歌うでもなく。  上手いねえと声をかけるでもなく。  かといって耳を塞ぐでもなく。  わたしが歌い始めると、父も母も妹も一生懸命にご飯を食べるのでした。  しばらくして、家族が気を遣っていたのだと知りました。  本日はそのお話(⁠・⁠∀⁠・⁠)  わたしの通う中学校は合唱コンクールがとても熱い中学校でした。  三年生になると、毎日毎日どのクラスも残って練習をします。今でいう陰キャだろうがヤンキーだろうが、全員が最優秀賞を狙いにクラス一丸となって頑張るのでした。    各クラスは課題曲と自由曲を選び、指揮者とピアノ演奏者が決められます。  課題曲はもちろん他のクラスとの差ははっきりと出ますし、自由曲がかぶるというケースもままあります。  わたしのクラス三年一組は前評判は高くありませんでした。  最優秀候補は、伴奏にピアノの鬼こと『かば』を擁する三年二組。それに男女ともに合唱レベルの高い三年十組。  ちなみに『かば』は前にエッセイに登場した塾が一緒のカバです。  三年一組は他の組に負けないように作戦を練りました。  課題曲は『大地讃頌』  ここをトップクラスに入れるよう仕上げる。  そして、自由曲の選曲。自由曲で他の組とかぶると圧倒的な実力でなければ最優秀は取れないジンクスがありました。  自由曲の候補は、毎年評価の高い『青葉のころ』『聞こえる』『たじま牛』『木琴』の4曲。もしくは、あえてJ-POPを合唱に持ってくるという手もありました。    三年一組は考えました。  合唱リーダーはプチヤンキーでバスケ部のオオトちゃん。クラスでも面白く一組の中心でした。  オオトちゃんが言いました。 「自由曲かぶったら終わりやけん、他の組の探らんといかんばい」  わたくし木緑(ちなみにあだ名はちろくん)。異常に部員の多いテニス部に所属していたため、各クラスに友達がいました。  諜報員、お任せあれ(`・ω・´)ゞ  わたくし、ちろくんは各クラスを駆け回りました。  聞いて回るだけでなく、ブラフで各クラスを混乱に陥らせていくちろくん。  おかげでなんと全11クラスの中で5クラスが『青葉のころ』かぶり、3クラスが名前忘れましたがもう一つの曲でかぶるという特殊工作を成功させたのでした( ̄ー ̄)ニヤリ  では、肝心の優勝候補である二組と十組はどうなったかというと、ちろくんの特殊工作など全く通用せず、二組は男性ピアノが映える『たじま牛』、十組はソブラノ・アルト・バスが合唱に映える『聞こえる』を早々に決めていたのでした。 「どうする?」  三年一組は輪になって話し合いを始めました。WAになっておどろうとするのを我慢して、ちろくんもちゃんと話を聞きました。 「最優秀とるなら、『木琴』しかなか」  オオトちゃんが覚悟を決めたようにそう言い、僕らは頷きました。  『木琴』  最高クラスの難易度ながら、決めれば一気に上位入りが狙える曲。  三年一組は放課後練習だけでなく、昼休みも遊ばずに練習することを決めました。  三年一組の合唱コンクールへの挑戦。  ここでまさかの足を引っ張る生徒が現れるのです。  わたくしこと、ちろくんです(⁠・⁠∀⁠・⁠)  それはまた後編で。  今日は2022年9月28日です。  なかなかに氷室冴子青春文学賞の結果が出ません。今回も発表延期から、出ても特別賞1作というような結果も有り得そうです。  それはそれでガチなので挑み甲斐があって良いですが、わたしじゃなくても誰かが大賞を射止めてほしいなと願います。  古くからのお付き合いの方はご存知だと思いますが、わたしは本賞のために書いているといっても過言ではありません。  本賞はもうこれで丸3年受賞作がない状況です。なんとか盛り上がりますように(*-ω人) おしまいける  
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