【番外編】Eternal

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 そして、予想通りに救出に現れた人物が史郎ではなくだった事に、自分でも思いもかけず失望していた。  この感情をどう言葉で表現すればいいのか、自分でも解らない。 ――――解らない、が……。  いつの間にやら、ボディーソープをしっかりと泡立てた両手で触れて来る男を間近で見つめながら、聖は蠱惑の天使のような笑みを浮かべて腕を広げる。  吸い寄せられるように抱き付いてきた男は、燃えるような眼で低く宣言した。 「オレは、お前を二度と諦めない」  その逞しい背中へ腕を回しながら、美しい獣はニヤリとする。 「勝手にしな」 「……お前だって、オレが好きだろう?」 「ふん?」 「お前にはオレが必要なはずだ」  聖は、絶対の自信を覗かせながら言い切る相手を見遣り、引き締まった脚を巧みにその下肢へ絡み付かせる。  史郎の雄芯が、その刺激だけで再びビクリと反応する。 「う……脚癖の悪いヤツだな」  兆し始めた自身の肉棒に唸りながら、史郎の男らしい顔が快感に歪んで来る。  こいつを相手にしていると、マジで底なしだ。  だが、それも面白い。  灼熱の身体に絡み付きながら、聖は笑う。 「さっきの答えだ」 「?」 「オレの男は、お前じゃないからな」 「……」  それは重々承知している。  嫉妬などする資格が自分には無い事も自覚している。  故に史郎は、聖には決して勝てないのだ。
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