緑と水樹

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緑と水樹

水樹が、教室に入ると緑が抱きしめて来た。 「どうしたの?緑?」 「わたしの癒しの水樹よ。浄化してあげる。」 ん?浄化? 「あの、イヤらしい弟に何かされなかった?」 「健君は、イヤらしくないよ。カッコいいよね。ちょっと天然だけど。」 「カッコいい?どこが?」 最近、こんな会話が続いている。 「緑に似て美形だし、姉想いだと思うよ。」 「姉想い?」 「緑に、彼氏いるのか気にしてたよ。」 緑の心臓が高鳴った。 どうして、健がそんな事、気にするんだろう?
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