プロローグ

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プロローグ

 店内にはすでにピンクやら赤やらがわんさかと飾られてる。 もう1ヶ月以上前から店舗裏の通路に専用の棚や店内装飾、ポップ類が積まれていたのだ。  それを私達特別催事スタッフが明かりを落とした照明の元、ピンクや赤に染まりながら商品チェック、配置チェックを毎日毎晩繰り返し。目を充血させながらピンクや赤の周りにいると、一瞬、二昔前のラブホテルなのか?と勘違いしそうになる。    このバレンタインというものは、どこのお店も通りもピンクピンクピンクなる。心の中もピンクに染まりウキウキしながらピンクな街に繰り出す。  ばかやろー。失恋直後にこの時期を迎えた時は、どんだけ全てを蹴散らしたくなったことかっ.... この気持ちは、わかるまいっ!!!ちくしょー。 それでも何年も繰り返されるこの「ピンク合戦」に勝利をするべく気合いを入れて他人の恋やら愛を応援しているのだっ!! 赤ばっかりだからね・・・戦闘能力もアップするのよっ!!
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