第1章

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第1章

第0話 プロローグ 2025年12月24日-12時20分- 「もう死にたいなぁ…。」 そう呟いていたのは高校2年の終業式の帰り道。 町はクリスマスの装飾で賑わっている。 まあ僕は親からは虐待、クラスの奴らには暴力や陰湿ないじめを受けているせいか町が灰色にしか見えないけど。 そんな僕でも唯一の楽しみがあった。 それは大好きな漫画。その楽しみがあるから自殺もしていなかった。 だがその漫画が先週最終回で終わってしまったのだ。 もう生きる気力も意味もない。 「どうせなら学校のやつらに迷惑かけて死んでやろう。」 そう言って自然と足は学校に向かって戻っていた。 学校の屋上。 目の前に死が目前となり足は竦むかと思ったが意外と心はスッキリしている。 下で先生達が止めてる声が聞こえるが屋上まで来て止めようともしない。 「先生なんて所詮他人なんだから仕方ないか。」 僕の身近な事を相談しても真面目に取り合ってくれなかったし。 もし僕の好きな漫画のように異世界召喚でもされたら今度は明るくて優しくなろう。弱い人に手を差し伸べて誰をも救えるような強い人になりたい。 今まで僕はずっと1人だったから。 「さよなら。」 それを最後に僕は屋上から飛び降りた。
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