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たった1人の応援が世界を変えることがある
文学賞挑戦を決めてから半年。
ようやく一編の小説が完成しました。
小説といっても、はっきり言って小説未満。
会社で言えば、
新しく始めた事業の、試作品一号です。
そんな代物をいきなり売りに出しても、
まあ、結果は見えてますよね。
そこで私は、
完成した小説を
誰かに読んでもらいたいと思いました。
誰に頼もうか?
なにせ、十五万字もある長い小説。
しかも、プロどころか、
アマチュアもアマチュア、
素人がはじめて書いた小説です。
ここで、
小説というのが、
中々の特殊性ですよねえ。
例えば、
お菓子やご飯、
イラストや音楽であれば、
感想をもらいやすいかもしれません。
だって、
それほど時間がかからないから。
……その分
感想を言うのに困るかもしれないけど。
小説はですね、
なにせ、時間を取るんですよ。
相手の……。
相手の労力と時間を
凄まじく削ってお願いするのが、
小説を読んでもらうというお願いなのです。
誰にお願いしようかなあ……。
考えた末、
私は結局、
今まで仕事で関わった方々に
声をかけさせて頂きました。
「本気で文学賞を目指していて、
試作品を読んでもらいたい。
もちろん、謝礼は払いますし、
なんなら執筆のお仕事など、
いつでも引き受けさせて頂きます」
こんなメールを、送りました。
前のページでも紹介した、
実用書を出版した時の編集者さん。
さらにこれまで依頼原稿や
医療系エッセイの監修依頼をされた時に、
関わってきた出版関係の編集者さんやライターさん。
皆さん、本当に親身になって協力して頂けました。
こんな時、
改めて思いました。
人と人との繋がりなんだなあ……って。
皆さんも、
仕事を受けた時は、
常に、真摯に誠実に対応していると
本当に困った時に、
その人が助けてくれるかもしれません。
やっぱりね
どんなに時代が変わっても、
最後は人と人ですね。
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