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「遥香、おっはよー!」
出社すると、いつも通り咲が元気よく
声をかけてくれる。
「お、おはよ...」
流石に疲れていて、明るく返事ができなかった。
「遥香、大丈夫?すっごく顔色悪いけど...」
咲が心配そうに尋ねてくる。
(咲に話したらすっきりするかな?)
「あのね...」
私は昨日あったことを話した。
咲は、私を抱きしめ、
「遥香。 大丈夫だよ。今の遥香には蓮くんが
いるじゃん。」
「で、でも、蓮くんにまで迷惑かけたくない。」
私がそう言うと咲は、
「ダメ!蓮くんに話聞いてもらいなよ!
今日は一緒に帰ったら?」
と勧めてきた。
「う、うーん。考えとく。」
私はとりあえずそう答えたが、
蓮くんに相談する気にはなれなかった。
重たい彼女と思われたくなかったし、
迷惑をかけたくなかった。
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