3年目

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「遥香、おっはよー!」 出社すると、いつも通り咲が元気よく 声をかけてくれる。 「お、おはよ...」 流石に疲れていて、明るく返事ができなかった。 「遥香、大丈夫?すっごく顔色悪いけど...」 咲が心配そうに尋ねてくる。 (咲に話したらすっきりするかな?) 「あのね...」 私は昨日あったことを話した。 咲は、私を抱きしめ、 「遥香。 大丈夫だよ。今の遥香には蓮くんが いるじゃん。」 「で、でも、蓮くんにまで迷惑かけたくない。」 私がそう言うと咲は、 「ダメ!蓮くんに話聞いてもらいなよ! 今日は一緒に帰ったら?」 と勧めてきた。 「う、うーん。考えとく。」 私はとりあえずそう答えたが、 蓮くんに相談する気にはなれなかった。 重たい彼女と思われたくなかったし、 迷惑をかけたくなかった。
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