平和な日々?

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………コケェーコッコッコッコ、、、コケェーコッコッコッコ、コケェーk 「バシっ」 久しぶりに聞いたクッッソ腹立つ目覚まし時計。 寝覚めはもちろん最悪、勢いよく切ってやった。 でも、なんだかんだ言って、ぐっすり眠れた気がする。 昨日のシリアス的な思考は何処にいった?ってくらい頭もスッキリ。 んーっと大きく伸びをして、ベットから降りた。 すぐ側の時計を見ると7時10分。登校時間まで余裕すぎるくらい時間がある よしっ、久しぶりに朝ごはんでも作ろうかな。 なんとなく日常が戻った気がしてワクワクしながら、洗面所に向かった。 チンっ。 軽快な音と共に香ばしい匂いが部屋に広がる。 今日の朝ごはんは、トーストとサラダ。ごく普通、素晴らしいよね。 ちゃんとしたものを食べるのも久しぶり。胃に負担を与えないようにゆっくりと食べた。 昨日の夜は、生徒会をどうしようなんて、少し悩んだけど、 今考えてみれば俺の答えは一択しか無い。今の平和な時間を実感すると尚更だ 「とりあえず、ほっとこう」 これしかない、かなぁと。 そもそも生徒会長であるあのクソにリコールされたのだ。悩む必要もない それにどう見たって、俺の入る隙間はあそこには無いのだから。 となると、問題が出てくる。 今使っている部屋について、だ。 この学園は、役職持ちの生徒、それから特待生は希望すれば一人部屋を使うことができる。 役職を失った俺は、果たしてこの部屋を使い続ける事はできるのかという事だ。 引っ越しはできればしたくない、、 多分、寮長から後で何か言われるだろうな 制服に着替え、時計を見ると丁度いい時間。 そろそろ出ようかなと、もう一度鏡の前で身だしなみを確認すると「あっ」 ある事に気づいた。 …………ネクタイとバッチだ。
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