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私立緋夜麻学園(ひやま)
あ、この学園の名前ね。
此処では、生徒会の権力が尋常ないくらい強い。何故か
しかしその分仕事量も半端じゃない。定員も6名。
だからまあ、選ばれた者しか入ることはできない
なーんで俺が入れたのかは知らないけど
その分、生徒のトップである生徒会には多くの特典が付く
授業免除とか、生徒会棟の使用とか。さまざま
そして、就任すると証として黒のネクタイと生徒会バッチをつけなければならない。
つける場所は自由で、俺の場合はネクタイと一緒につけていた。
でも、リコールされた俺は生徒会と呼べる存在じゃない
つけるのが当たり前になっていた俺にとっては、何となく外すのが惜しいというか、、ね。
鏡の前で一息ついて、それに手をかけた。
シュルッと音を立ててなんの引っかかりもなく解けていく。、まるで俺たちみたいだ
箪笥から取り出した、学年指定色のネクタイを今度はゆっくり結んでいく。
何気にこれをつけるのは入学式以来だったりする。
鏡に映る自分は何処かいつもと違って見えた。
さあ、今度こそ行くか。
鞄と財布とスマホとその他諸々を確認して、ドアを開けた。
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