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おかしいな。
教室に向かう途中。目の前に広がる光景にふと思った
、、ジロジロ見られてる。明らかに注目を浴びていた。
副会長の俺がいるからかな、なんて思ったけど。どうも違和感を感じる
視線の大半が冷たい、、
そして俺を見てはこそこそと話す。
まるで、悪いことをしてしまった後みたいな居心地の悪さだ
「おい、見ろよ」
「副会長様だぜ」
「何言ってんだよ。
元 だろ」
「それもそーだな」
『ギャハハは』
目の前が真っ黒に染まった気がした
、、なんでこいつらが知ってるの?
心臓がドキドキと激しく打つ。
この動悸はなんだ、、恐怖か?いや違う、、、、怒りだ。
何も知らないくせに。これ以上俺の平穏を壊さないで欲しい。
あらゆる好奇の目、適当な噂話、思わず手をぎゅっと握りしめた。
気にしない、気にしない。
自分に言い聞かせながら、俺を見てはニヤニヤする奴らの前を通り過ぎようとした、、
が。パシッ
「おーい、副会長さぁーん」
、、現実はそうは上手くいかない。手を引かれるのと同時に自分の足も止まった
後少しだったのに。
「なん、ですか」
震えそうになる声を抑えながら口を開いた、周りにチラッと視線を向けるが皆、こちらを見てヒソヒソ話すだけ。
逃げ道は、、ない。
「リコールされたって本当ですかぁー?」
「仕事してなかったってぇ?」
「噂じゃ、生徒会室に男連れ込んだとかぁ」
「なんとかいえよ」
『ギャハハハハハッ』
「・・・・・」
違う、違う。おれはそんなことしてない
そう思ってるのに、いつもと違って声が出ない。
悔しい
俯いて、なんとか耐える
「え、じゃあ俺も相手してもらえる?男連れ込んだんだろ?」
、、、死ねばいいのに。
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