118人が本棚に入れています
本棚に追加
「で?何があったのかな?」
ソファーに腰掛け、あくまでも爽やかな笑みを浮かべこちらを見る委員長様
に対して俺の目の前には土下座をかます男たち。
こいつらマジでバカだよなぁ。
そんな気持ちで、俺はひたすら窓の方に顔を背けていた。
だって、あんな悪魔みたいな顔見たくないし。
地獄のような空間から今にでも逃げ出したかった
____________
「じゃあ君たちは風紀委員室に来るように」
先程の廊下で。
思いの外あっさりとした言葉をこちらに投げ、野次馬たちには解散を呼びかけた。
嫌味の一つでも言われること思っていた俺にはラッキーだったのか。
いや逆に嫌な予感がした
''君たち''には俺も含まれているのかな。
隠れて逃げようかとでも過策していた、、のがバレたのか
「あ、西條も来るようにね」
「、、、ハイ」
思考を遮るかのように言葉が放たれた。
貴方は心でも読めるんですかねぇ?
野次馬たちがいつの間にかいなくなっていた廊下を
明らかに空気の重い彼らと一緒に風紀委員室まで歩いた。無言の空間はどこまでも辛かった
「それで?そこで現実逃避している副会長さんはどうしたのかな」
矛先がこっちに向いた、、
ぎぎぎと首を正面に戻す。さらば青い空よ、、
「で?」
すごい良い笑顔。
「え、えと、
視線を泳がせながら口を開けたり閉めたりする俺を見て、委員長は「はぁ」と息をこぼした
そして目の前の土下座軍団を見たかと思うと
「君たちはもう帰って良いよ。だいたい内容は掴めたからね。
然るべき処分は後ほど、またここで伝えるよ」
ペコペコと頭を下げながら帰っていく彼らが心底羨ましかった。
あ、、あ
最初のコメントを投稿しよう!