平和な日々?

10/11
前へ
/20ページ
次へ
________________________ 「ふーん、なるほど。じゃあお前はもう生徒会じゃないんだね」 「、、会長自らおっしゃったので多分」 「あのクソ野郎もたまにはいいことをするじゃないか。要、風紀に入らない?  生徒会も馬鹿だね。こんなに優秀な君を手放すなんて。」 説明をすれば、毒を吐き、しまいには風紀に勧誘され。 流石というべきかマイペースな人だと思う。 まあ、でも先輩らしくてホッとする。何も変わっていないから。 でも風紀に入るつもりはない、な。 「すいません、ちょっと今は遠慮させていただきます」 「分かってるよ。まあでも、少しは考えておいてくれると助かる」 「はい」 ----コンコン 「来たね」 ノックの音が響くのと同時に、彼は立って扉の方に歩いて行った。 多分ロックを解除するために。 「はい、いいよ」 ----ガチャッ 「失礼する、これ頼まれていた物だ」 「助かったよ、伸瀬」 入ってきたのは、''風紀の兄貴''と名高い伸瀬先輩。相変わらずの男前でいらっしゃる。 「久しぶりだな、西條。、、平気か?」 入り口から、こちらに目を向けて微笑んでくれた。 平気かと聞くのだから何があったのかは把握しているんだろう。 「大丈夫ですよ」 「そうか。風紀はお前の味方だからな、いつでも頼れ」 「、、ありがとうございます」 かっこいい、、!! 緩みそうになる頬を必死で取り繕ったせいで、返事が簡素すぎるものになってしまった。 じゃあなと言って、さっていく背中を見つつ、扉の横に立つ委員長様は視界に入らないようにした。  オーラが魔王のようだ。 実際そうなのかもしれない。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

118人が本棚に入れています
本棚に追加