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「ふーん、なるほど。じゃあお前はもう生徒会じゃないんだね」
「、、会長自らおっしゃったので多分」
「あのクソ野郎もたまにはいいことをするじゃないか。要、風紀に入らない?
生徒会も馬鹿だね。こんなに優秀な君を手放すなんて。」
説明をすれば、毒を吐き、しまいには風紀に勧誘され。
流石というべきかマイペースな人だと思う。
まあ、でも先輩らしくてホッとする。何も変わっていないから。
でも風紀に入るつもりはない、な。
「すいません、ちょっと今は遠慮させていただきます」
「分かってるよ。まあでも、少しは考えておいてくれると助かる」
「はい」
----コンコン
「来たね」
ノックの音が響くのと同時に、彼は立って扉の方に歩いて行った。
多分ロックを解除するために。
「はい、いいよ」
----ガチャッ
「失礼する、これ頼まれていた物だ」
「助かったよ、伸瀬」
入ってきたのは、''風紀の兄貴''と名高い伸瀬先輩。相変わらずの男前でいらっしゃる。
「久しぶりだな、西條。、、平気か?」
入り口から、こちらに目を向けて微笑んでくれた。
平気かと聞くのだから何があったのかは把握しているんだろう。
「大丈夫ですよ」
「そうか。風紀はお前の味方だからな、いつでも頼れ」
「、、ありがとうございます」
かっこいい、、!!
緩みそうになる頬を必死で取り繕ったせいで、返事が簡素すぎるものになってしまった。
じゃあなと言って、さっていく背中を見つつ、扉の横に立つ委員長様は視界に入らないようにした。
オーラが魔王のようだ。
実際そうなのかもしれない。
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