死ねクソがっ

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「、、、ちゃん、かなちゃん、かなちゃん!!」 名前を呼ばれる声が聞こえて段々と視界がはっきりしてきた。ここは、、どこだろうか。 「目覚めた?」 穏やかな声が耳に入ってくる そして、声の持ち主の姿を捉えたところで、ハッと一気に現実に引き戻された。 ベットの縁に手をかけて、反射的に体が持ち上がる。 「ハッ、仕事!やばいやばい、、、、」 「ちょ、、!第一声それかよ」 真っ先に頭に入ってきたのは、たまりに溜まった仕事。 確か机の上にまだ残ってたはず。提出期限が近いから早く仕上げないとまずい そこまで考えたところで、頭の痛みに気づく。ガンガンしてクラクラする、完全に寝不足のせいだ。 頭を押さえながらフラフラと再び後ろへ、倒れるっ。と思いきや背中に手が回って支えられる。 え、? 「かなちゃん、大丈夫?」 「ゆう、り、、?」 聞き馴染みのある声、でも最近はあまり聞くことが無かった声。 そういえばさっき名前を呼んでいたのもこいつだ。 顔を上げると目の前にドアップの顔。ちかい でもそんなことよりも、久しぶりで嬉しくて、それから多少の怒りもあって。とにかくいろんな感情がごちゃ混ぜになって、頭めっちゃ痛いんですけど。 「ゆうり、、ッッ」 「かなちゃん。ごめん、ごめんね」 「も、バカ、、どこに行ってたんですかぁ、、」 「うん、ごめんね。ごめんね、1人にしてごめん」 安心、した。こいつの顔を見た途端一気に感情が溢れてきて、いつもなら押さえが効くものも 抑えられない。 ふと、顔が濡れているのに気づく。 「あれ、、私なんで泣いて、、」 「かなちゃん。ごめんね。泣いていいよ、もう我慢しなくていいよ」 慰めるような優しい声が耳に入ってきて、同時に引き寄せられぎゅっと抱きしめられた。 その言葉と、人の温もりと。堰を切ったように次から次へと涙が溢れてくる。 ああ、もうどうでもいい。もう我慢しなくていい。 自分が認められたような気がして、とにかく安心して、 俺はこいつの胸で泣きじゃくった。 「、、うう、、ヒック」 「ごめんね、ごめんね」 優しい、温かい手がゆっくりと俺の頭を撫でた。
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