118人が本棚に入れています
本棚に追加
____________夜。
一人ぼっちの部屋で、一人で夕飯を食べ、たいして面白くもないバラエティ番組をぼんやりと眺め
風呂に入って、ベットに寝転がる
この学園に入ってから今まで、これが当たり前のルーティーンだった。
そう、つい一ヶ月前までは。
久しぶりにのんびりできたはずなのに、何も感じない。
安らぎとか、くつろぎとか。ほんとに何もない、ただただ虚しさだけが己の胸を締めるだけ
洗面台の鏡に映った自分の顔をぼんやりと思い出した。目の下の隈、青白い顔。完全な寝不足。
何もすることがなくて、さっさと寝てしまおうと無理矢理目を閉じた。
が、分かってはいたが眠れない。
体は睡眠を求めているのに、どうしてもあの一言が、
頭から消えてくれなかった。
「お前は必要ない」
入学早々、生徒会に入れられ早くも2年目
ただただ平穏を求めて、ブラック企業並みの労働から解放される事。それだけを願っていた俺には、強制的だろうが、何だろうが止めるきっかけを作ってくれたのはチャンスでしかなかった。
、、めちゃくちゃ胸糞悪いけど。
なのに、どうして。
『やめたくない』だなんて思ってる自分がいるんだろう
俺はどうすればいいんだろう
最初のコメントを投稿しよう!