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始まり
「副会長、西條要。貴様を今日付けでリコールする。さっさと出て行け」
頭上から聞こえる冷たい声。
重たい体を何とか起こしながら何とか声の持ち主の方を見上げると、
そこには顔面だけのクソやろう基、立場上俺の上司の姿が
そしてその隣には、正体不明の未確認生物がいかにも純粋ですという顔で笑っている。
吐き気しかしない。
上司=クソバ会長が冷たい目で俺を見て、再度告げた。
「もう一度言う、お前はリコールだ。後任には太郎についてもらう」
「そうだ!!仕事をしない要はもういらないんだぞっ!」
目の前が真っ暗になった気がした。
ああ、俺はもう必要ないんだな。
そう突きつけられた事実に、もう何の感情も湧かなかった
こいつが、会長の隣で笑うこいつが。現れたせいでみんな一気に変わってしまった。
『脆い』。俺たちの日々はこんなにも、、
以前の日々が走馬灯のように頭をよぎった後、ゆっくりと俺の意識はブラックアウトした
「かなちゃんっっ」
誰かに呼ばれたような気がした。
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