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将之がぐいと知己に体を密着させると、足が邪魔になった。
知己は無意識に脚を開くと、将之を迎え入れる姿勢をとった。
(……なんだ? むしろ俺の方が、よく躾けられてないか?)
「なんか、嫌だ……」
「また、臍曲げる」
あきれ顔の将之は視線を知己の下腹部に落とした。
「こっちは、こんなに素直なのに」
将之がきゅっと握り込む知己の中心は既に十分過ぎるほど猛っていて、先端からは蜜がこぼれていた。
「んっ……」
握り込まれて、知己がビクンと体を震わせる。
緩く上下に動かすと、くちゅくちゅと湿った音がして、将之の手を濡らした。
「ん……、や……っ」
焦ったように、知己は将之の手に自分の手を重ね、必死で止めようとした。
「それ、やめろ……っ」
「どうして? 今日はしていいんでしょ?」
抑えようとする知己の手も構わずに将之はグチグチとせわしなく動かした。
「あ、ゃ……! 違っ!」
「何が違うんです?」
ゆったりとした言葉とは裏腹に、容赦なく高みへと導いてく。
「一週間してないから、すぐに出……っ!」
言いかけた言葉の恥ずかしさに、知己は唇を引き結んだ。気まずくてとても将之を見れない。そのまま赤くなって、項垂れた。
「あれ?」
ぴたりと強引な将之の手が止まった。
「……なんだ?」
うつむいたまま、ぶっきらぼうに答える。
「と、いうことは……僕サイズを使ってなかったんですか?」
(そういえば、そんなことをしきりに勧めてたな)
「礼ちゃんも傍にいるのに、使えるか」
ぼそぼそと答えると
「その言い方……使う気あったんだ」
重箱の隅を突くようなことまで言い出した。
「ねえよ」
「防音完璧なのに」
「気持ちの問題だ」
話をしながら、将之は指を滑らせ知己の太腿から膝裏に回す。
「可愛いなー、先輩は」
「あっ」
膝裏を掴むと、そのまま強引に知己の脚を割り開いた。
そうなると踏ん張りがきかず、知己は完全に背をベッドに預けた。
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