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「な、何を買ってる、んだろ……?」
ギクシャクした不自然な笑顔で敦は顔を赤らめ、白々しくライオに訊いた。
「会話から察するに『ローション』……かな?」
「やっぱり?!」
ライオに否定されたかったのだろうが、臆面もなくそう答えられて泣きそうになっている。それと同時にライオの人選に感謝した。
(俊也だったから良かったけど、俺だったら踏み込まずには居られなかった!)
「うぅぅ、ライオさぁん! ローションとか何? まじ、泣く!」
思わず敦がライオに泣きつくと、ちょうど俊也がドラッグストアから戻って
「なあ。ローションって何に使うの?」
と呑気に訊いた。
「……君が18歳になったら教えることにしよう」
思わず抱きついた敦の背を優しく撫でながらライオが言うと
(さっき、十分凄いこと教えたくせに。そこは教えないんだ)
と敦は思った。
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