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自己紹介❶
場所:千葉市にある大学のキャンパス、学食前の広場
時間:お昼休み、2010年台半ば、10月
登場人物
A:ややボケ
B:ややツッコミ
A :おぉ
B:おはよう!
A :おはよう!飯食った?
B:いやまだ
A:なら一緒にどう?
B:いいけど
場所:学食のテーブル
AとB2人向き合って座る。
食べながら話す2人。
B:でさK組の田村がさ、、、
A:あ、ちょっと待って。
おもむろに長袖のシャツを脱ぐ。
Aが着ている白いTシャツにエヴァンゲリオンの綾波レイの画像がプリントされている。綾波レイの横に「ショートカット女子」と明朝体の文字が縦書きで書かれている。チープなシャツと印刷。
A:いや、カレーがさ。結構、結構な辛さで。
B:、、、何そのシャツ?
A:あぁエヴァ最近ハマってるから、作った。
B:作った?
A:そういったアプリがあってさ。
B:、、、(まじまじとシャツを見る)
「ショートカット女子」って言葉いる?
A:いやこれはアピール、自己紹介。綾波レイが好きでショートカット女子が好きですよ、そんな奴ですよ、ぜひぜひよろしくね、という自己紹介。
B:そうかぁ、そうなのかぁ。
いや綾波レイが既にショートカット女子だから文字要らないだろ。
A:それじゃ見てる相手に伝わらないだろ。
B:なら文章にしろよ。「私は綾波レイの様なショートカット女子が好きです。」って文章にして載せろよ。
A:くどいしダサい。
B:「ショートカット女子」っていうワードが既にダサい。
A:良いんだよ。自己紹介用の安もんなんだから。
B:なら今日誰に会うんだよ。
A:同じサークルの吉田、木元、竹田。
B:既に友達じゃねーか。
A:改めてだよ。
B:改めてって何だよ。そいつらに今さらそんなこと伝える価値ないだろ。
A:そいつらとか言うなよ。
B:いや違う、違う。3人を馬鹿にした訳じゃなくて、もう充分おまえら仲いいから、シャツ作ってまでその情報を伝える必要ないだろ。
A:いやあるだろ。
B:ねーよ。
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