二月の詩

3/9
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
ちょっと良いオンナだなぁ…と 自然な素振りで近くの席に座った 通りに面した大きな一枚ガラス窓のカウンター席に座る華奢な女を眺めて ホットミルクを啜る うん。 いつもより美味(うま)い気がする 女は遠くを見たり 手元で何か認めたりと ボンヤリしているように見えて なかなかに忙しそうだ 店内にはコーヒーの香りが充満し ホットミルクを飲んでいても コーヒーの香りが心地良い 昼前の静かなこの時間帯を好んで 香りを楽しみに俺はここに通っている しかし、今日はいつも見かけない彼女に興味津々だ いったい何を真剣に書いているんだろうな… あんまりジロジロと見るもの失礼かと思い 手元のPCに視線を落とした
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!