第4話 怪しい薬売り

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第4話 怪しい薬売り

 幼馴染(馬鹿)と幼馴染(お嬢様)と知り合った僕は、その町によるたびに定期的に二人に会いにいった。  顔出すたびに、面倒ばっかだったけど。  なんだかんだいって、二人と絡むのが楽しいからだろう。  そんな日々の中、怪しい薬売りの評判が町の中に出回っていた。  飲むと、幸せな気分になるらしい。  それ、やばいやつ。  幼馴染達の感想もこの通り。 「やばくね」 「あやしいわね」    満場一致のあやしさだった。  僕達はそのやばい薬売りを捕まえることになった。  薬売りはすぐに見つかった。  目立たない通りに布を広げて、なんか毒々しい色の液体の入った小瓶を並べていた。  まるで怪しんでくださいと言わんばかりだ。  といつめると逆上しだしたので、逃げ出したが、やんちゃな幼馴染達が木刀でぼこぼこにしてしまった。  大の大人をフルボッコにするいたいけ(?)な少年少女の絵面、ここに誕生。 「お前達、なんでそんな鍛えてるんだ」  馬鹿の答え。 「えっ、だって戦えた方が恰好いいじゃん」  お嬢様の答え。 「何かあった時自分の身を守れるのは、自分だけだもの」  馬鹿はよく考えろ。理由が馬鹿っぽいぞ。  お嬢様はどこの戦乱の世の中で生きてるんだ。  僕はため息をついて、怪しい薬売りを三秒でしばりあげた。  幼馴染(お嬢様)&幼馴染(馬鹿)  功績・雑魚魔物ハンター、弱い者いじめ討伐者、怪しい薬売り  称号・かけだし暴走族
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