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第1話 幼馴染ズ
僕には二人の幼馴染がいる。
物事をよく考えない馬鹿、と良いところの家柄であるお嬢様。
そんな僕の幼馴染達が、勇者養成学校に入学した。
この世界では魔物が、年々増えていて、駆除が間に合っていない所がある。
大型化や狂暴化も進んでいて、冒険者たちが退治していたのだが間に合っていない。
そこで、歴代勇者の遺物を複製するプロジェクトが立ち上がった。
プロジェクトは順調にすすんで、異物の複製は増えた。
それに伴って、大量の勇者が必要になったのだ。
勇者の価値、大暴落。
だが、そんな勇者でも、憧れる人々は多い。
元々騎士を要請する学校は、時代の流れと共に変化して、今は勇者を養成する学校になっていた。
だから、恰好いいからという理由で目指していた馬鹿と、人のためになりたいからという理由で目指していたお嬢様が、その学校に入学することになったのだ。
僕？
僕はただの箔付けのためだよ。
誰が好き好んで、勇者なんでそんなものになりたがるんだ。
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