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ルカは私とカスミを見比べてから、私に紫の派手派手しいビキニアーマーを差し出したのよ。
そう思うと、余計悔しくなってきた。何て事なの?! 私だってカスミと一つ違いの乙女なのよ。しかも私は処女なのに、こんなビキニアーマーを着る事になるとは思わなかったわよ。
「ビキニアーマーなんて凄く恥ずかしかったのに! それでもルカからの贈り物だから大切に思って身につけたのに……」
カスミが好きなら好きと早く言ってくれたらよかったのよ。そうしたらこんなに恋心を募らせる事はなかったのに。
私は改めてビキニアーマーを身につける恥ずかしさを思い出し、身悶えていたらイサークは首を傾げた。
「俺がルカの立場だったら、そうだなカスミが好きだとして。それならビキニアーマーはカスミに渡すがな」
いつもなら相槌ですら打たない、返事をしないイサークなのに低く冷静な声でぽつりとこぼす。だけどその内容は聞き捨てならなかった。
「えっ?! だってこんなに派手で露出が多いのに? カスミって巨乳なのよ背が低いけど。そしたらルカだけじゃないイサークや仲間内の男達に肌をさらすのよ?!」
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