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私は驚いて頭の天辺から声を上げた。
巨乳のカスミがビキニアーマーなんて着たらトンデモない。私よりも凄いから。魔物やら男達やらで大変な事に。そうよ一緒に戦っているパーティー仲間の男達ですらどんな目で見るか。
「巨乳……そうなのか? それはどうでもいいが。そうすりゃルカは好きなカスミの体を堂々と見る事が出来るだろ。それに毒や攻撃からも守ってくれる優れた防具でもある」
嘘! 何て事を言うの、普段、無表情のくせしてイサーク!
「イサークってもしかしてひどいムッツリなの? そんな事を言うなんて」
「ムッツリか? 別にそんなつもりはないが。男はそんなもんだろ」
「そんなもんって」
ガーン。もしかしてルカもそうだったのかしら。女とは全く考え方が違うのね男って生き物は。私はてっきり好きな女は隠したいと思ったのに。
ん? そうなると。
「ルカは私が好きだったの? だからビキニアーマーを着せたなんて事は」
「馬鹿か。あるわけないだろ」
イサークに一刀両断されてしまった。
「だよね……」
分かっていたけど、ちょっとぐらい夢を見させて欲しかったのに。女心が分かっていないイサークだ。
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