01 私の名はヴィヨレ

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 私は驚いて頭の天辺から声を上げた。  巨乳のカスミがビキニアーマーなんて着たらトンデモない。私よりも凄いから。魔物やら男達やらで大変な事に。そうよ一緒に戦っているパーティー仲間の男達ですらどんな目で見るか。 「巨乳……そうなのか? それはどうでもいいが。そうすりゃルカは好きなカスミの体を堂々と見る事が出来るだろ。それに毒や攻撃からも守ってくれる優れた防具でもある」  嘘! 何て事を言うの、普段、無表情のくせしてイサーク! 「イサークってもしかしてひどいムッツリなの? そんな事を言うなんて」 「ムッツリか? 別にそんなつもりはないが。男はそんなもんだろ」 「そんなもんって」  ガーン。もしかしてルカもそうだったのかしら。女とは全く考え方が違うのね男って生き物は。私はてっきり好きな女は隠したいと思ったのに。  ん? そうなると。 「ルカは私が好きだったの? だからビキニアーマーを着せたなんて事は」 「馬鹿か。あるわけないだろ」  イサークに一刀両断されてしまった。 「だよね……」  分かっていたけど、ちょっとぐらい夢を見させて欲しかったのに。女心が分かっていないイサークだ。
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