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今日でおしまいなんて言わないよね? だって私とイサークはこれからよね?
するとイサークはその思いを読んだ様に呟いた。
「もちろん一緒に考えるのさ」
そう言って私の腕を優しくさすってくれた。その温かさに包まれて私はゆっくりと瞼を閉じた。
「ねぇイサーク。いつかあなたの名前を教えてくれる?」
私は夢の中でその返事を聞いた気がするけど、何だったかしら。残念な事に覚えていなかった。でもきっと、イサークはこう答えたと思うの。
「ああ」
寡黙な彼らしい返事だわ。でもその一言で全て分かるの。
冒険は続いていく。強いイサークと一緒にどこへいこうかな……そんな事を夢見ながら眠りについた。
── 完 ──
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