貧乏人が大嫌い

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貧乏人が大嫌い

男は砂漠で砂を掘る。 愛する人が売られた。 男の格好はボロボロで年齢はわからない。 太陽はカンカンと照りつける。 砂まみれの男。 おとこはなぜ、砂を掘るのかわからない。 しかし、砂を掘らないわけには行かない。 昔、誰かと約束した気がする。 女は父親の借金を背負った。 男は金がなかった。 必死で頭を下げて金をかき集めたが、金が足らなかった。 酔っ払いに金が欲しいなら石油でも掘り当てるしかないと言われた。 その日から、男は一日中土を掘り続けた。 男は土を掘り返す。 長い年月が経った。 人の運命を狂わして楽しいか。 神様よ。 好きな人は信じてる。待ってると言ってくれた。 お互いに信じていた。 男は掘り続ける。錆びたシャベルで朝も夜も。疲れたらその場で眠った。 とある町で、娼婦が息を引き取った。 微笑んだ。 砂を掘る男と待つ女。 さて、この話を聞いて何を感じたか知らないが人間は勤勉に努力すべきだ。 こんなに素晴らしい教育環境と奨学金のある国で貧乏になるなど怠惰以外の何者でない。 だから、私は貧乏人が大嫌いだ。 なるべくしてなったとしか思えない。 年収五百万いかない人間は怠け者だ。死んだほうがいい。 私は、初任給が420マンだった。私はもっと努力して海外に飛び出す予定だ。 君たちは努力しているか? 私たちは勤勉に努力して金を貯め、資産運用するべきだ。 それが、愛する人を守ることにつながるだろう。サンキュー。
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