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「奈津子さん、かわいい」
「ちょっとダメだってば……!」
仕事が休みの日、お昼にやっている主婦向けのドラマを見ながらいけない妄想に浸っていた。
「ん……だめなのにぃ……」
シャツの上から胸を触ってみる。すっかり垂れてしまったバストだが、
今日はふっくらとした豊満なバストを想像する。
ふくらみを指で弄び、軽くつまんでやる。
「ん……」
思わずえっちな声が漏れてしまう。
3年付き合った彼氏とは最近すっかり御無沙汰だ。
優しい彼氏ではあるが、ぽよんとしたお腹とほっぺたがなんともキャラク
ターっぽく、安心感はあるが恋愛のときめきはすっかりなくなっていた。
「まあそれはお互い様か……」
垂れたバストとぽっこりと出たお腹を見てため息をつく。
元々太りやすい体質ではあったが、20代はなんとかスタイルをキープしていた。
こうなったのは30代に入って少ししてからだろうか。
「奈津子といると安心するよ。いい奥さんになるよ」
男女問わず何度この言葉を投げかけられただろうか。
”安パイ”
これが他人から見た私の印象なのかもしれない。
それをさっさと受け入れてしまえば違った未来があったのかな?
でも女としての自分を捨てきれなかった。
んー!やめやめやめ!暗い話はやめよう!
今日は休みだ。このまま妄想の世界に浸ろう。
気を取り直してパンティのふくらみを触ろうとするとインターフォンが鳴った。
ピンポーン
「は、はーい!」
(もうっ、いいとこだったのに……)
奈津子は急いで着衣の乱れを直し、玄関へと向かった。
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