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ところが、高学年になってからというもののそんな感情という感情を何処かに捨ててしまったらしい。いつ何処で??なぜ?捨ててしまったのか、そんな理由さえも分からないでいる。
「あーなんか、ダルくなってきたなー。引き返すか」
幸が引き返えそうとした時だった。冬でもないのにいきなり吹雪なような音をした突風に襲われる。
ヒョオオオ!!
「なんだ!!」
そしたら、誰かの声が幸の脳内に囁く。
「やっとやっと、見つけた!!」
トントンと物音を立てて、そこにはタキシードと、いかにもマジシャンが被っていそうな少し長めのシルクハットを被っていて、よくキャンディーやお菓子で、見たことがある赤と細い白の縦線が入った杖と、お洒落な高級な黒い革靴を履いた黒い羽をまとったいかにも怪しい奴が現れた。
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