錯誤

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「……」 「……かふぅ」  緊張しすぎて、変なため息が出てしまった。  随分と、真剣に読むんだな……。五百文字にも満たない詩なのに、読み始めてから、五分ぐらい経っている。 「……読んだ」 「ど、どうだった……?」  おお! 初めて、感想をもらえる!  素晴らしい作品だって、褒められたりして! いや、きつい感想を言われる可能性もある……。そしたら、窓から飛び出したくなるかも。 「し、じゃなくて……詩だったのね」 「……ふぁ?」  何を言ってるんだ? 「あなた……死ぬの?」 「ん……んん?」  なんだろう……この、話が噛み合ってない感じ。
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