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第一章
20XY年10月12日12:00 潜水イージス護衛艦SSG-200「むさし」
「機関停止、ダウントリム5゜」
「機関停止、バラスト注水。ダウントリム5゜」
「アップトリム5゜、水平に」
「バラスト排水、アップトリム5゜」
「深度1000、水平です」
「機関完全停止」
「機関完全停止」
「ソナー、耳を澄ましておけ」
「了」
CICのみならず艦全体が沈黙した。
20XY年10月12日12:25 SSG‐200「むさし」
「艦長、第3波来ました!本艦前方、深度差900、魚雷10本艦隊に向かい航走中!」
「これで『いずも』以外は機能不全に陥る...『いずも』までの距離は?」
「右舷2時の方向、深度差1000、距離750です」
「よし、機関始動!『いずも』の直下100につけ!最大戦速!」
「機関始動!バラスト排水!メインタンクブロー!深度100まで急速浮上!面舵60!最大戦速!」
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