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真司、やりすぎた ①
「やっぱり家がいい」
蓮はダイニングに入ると、何の迷いもなくキッチンの中に入っていくが、
「蓮は座ってて」
と、真司が蓮をソファーに座らせる。
「蓮、コーヒーとハーブティー、どっち飲む?」
「そうだな〜。何があるか見たいから、そっちいってもいい?」
蓮がソファーから立とうとすると、真司は慌ててる。
「蓮、怒らない?」
真司は不安そうに蓮を見つめる。
真司、俺がいないうちに何かしてしまったんだな。
「怒らないからみせて」
とびきりの笑顔で蓮が答えると、真司は幸せすぎて溶けてしまいそうになっている。
「本当に?」
「本当に」
「本当の本当?」
「本当の本当」
何かを期待して、真司は蓮を見つめ…。
ん?
真司は何を期待してるんだ?
「真司どうして欲しいんだ?」
色々考えたが、真司が期待しいることがわからない蓮は、単刀直入に聞いてみた。
「あの〜、その〜。笑って欲しくて」
「?笑って欲しいって?」
「さっきみたいな…笑顔、見せて欲しいなって」
真司は恥ずかしそうに目をきょろきょろさせる。
さっきみたいに?
さっき俺、なにしたっけ?
………。
あ〜〜、あれね。
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