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そして悲しみは夜を穿つ (夜野綾様)
※初めに※
レーティングマークが設定されている作品です。登録しないと読めないので大丈夫かと思いますが、読める方のみへ向けてお勧めしています。
対象でない方、申し訳ないですが面白いということを片隅に留め置いてお戻りいただければと思います。ここだけ読む分には問題ないかと思いますが念のため。
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さて。一応堅苦しく書きましたが、そういった描写はそんなになので(?)普段あまり触れない方でも読めるのではないかと思います。
(作者の方へは大変失礼を承知で申し上げますと、★マークをつけてくださっていますので、その部分はちょっとくらい斜め読みしても物語は楽しめるかと思います。)
『近未来、戦争で荒廃した東京。熾烈な権力抗争の中、男たちの愛と復讐が始まる。』紹介文より。
とても文章力のある方で私が下手に紹介するより伝わるのでは……と思ってそのまま引用しました(すみません。
世界観にも惹かれますが、登場人物も格好よかったり垣間見える可愛らしさもあったり、それぞれに魅力的です。
世界と人間がそこにちゃんと存在している。ということをすごく感じます。
粗い言い方ですが、ここで死なないと話が進まないからこの人に死んでもらおう、的なご都合感がない。その場所に人間がいて、その人たちによって成り立っている世界があって、それを拾いあげて描かれている、というような。
だからこそ魅力があって引きこまれるのだと思います。
(知人の言葉を借りますが)カメラワークがとても上手いです。場所が分かる。人が動いてるのが見える。
そしてそういった描写を含めて登場人物の心が透けて見えて、じわじわと物語がしみ込んでくるように感じられます。その世界に落ち込んで、ぎゅっと心臓を掴まれたり、苦しくなったりどきどきしたりする感覚を味わってほしいです。
先で少し触れたそういった描写も、それを目的として書かれているのではなく、その登場人物の一部として自然と出てくる一節なのだろうと感じられます。共感という点ではちょっと恥ずかしく?なったりもまあ私はするのですが、物語の一部としてはするりと飲みこめる、という感じです。
(あえて言わなくてもかもしれませんが、私はレーティングマークがついている作品だとちょっと構えてしまうので、もし同じようにためらう方がいたら勿体ないな……と思ってのお伝えです。)
少しでも気になったら読んでみてほしいなと思います。(これを書いている時点では)未完結の長編ですが、一ページずつ区切られていて読みやすいと思いますので、ぜひ。
https://estar.jp/novels/25877462
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