堕天使との契約

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仮に熱が出たとしても体温計が自宅になかったから、計る事もしなかった。 寝たらいつもスッキリしていたから。 「契約は完了した」 その言葉を聞いて、意味が分からず眉間にシワが寄る。 「熱のせいだとしても、凛は頷いた」 やっぱり琉果の言う言葉を理解するのは、難しい。 「これからは俺と共に生きろ」 琉果の言う言葉は、難しいけど、何故か涙が流れた。 踵を返し、窓際から私の方に歩いて来る琉果の背中には黒い翼はない。 それがとても不思議で、だけど聞く事が出来ないのは、眠くなってきたから。
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