63人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ
仮に熱が出たとしても体温計が自宅になかったから、計る事もしなかった。
寝たらいつもスッキリしていたから。
「契約は完了した」
その言葉を聞いて、意味が分からず眉間にシワが寄る。
「熱のせいだとしても、凛は頷いた」
やっぱり琉果の言う言葉を理解するのは、難しい。
「これからは俺と共に生きろ」
琉果の言う言葉は、難しいけど、何故か涙が流れた。
踵を返し、窓際から私の方に歩いて来る琉果の背中には黒い翼はない。
それがとても不思議で、だけど聞く事が出来ないのは、眠くなってきたから。
最初のコメントを投稿しよう!