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あの時見たのは、小さく光る天使。
言葉使いの悪い天使。
琉果が契約と言ったのは、琉果の中では約束。
思い出したのは暗闇の中で指切りをした事。
全て、パパが怖いから優しい夢を見たと自分に言い聞かせていたのは、私。
約束は破る為にあるとママが言っていたから、忘れる事にしたんだ。
でも違った。
琉果は違った。
あの時の約束を守る為に、琉果は私の前に現れた。
堕天使となって。
もしかしたら、琉果は私との約束を守る為に自ら堕天使になったのかも知れない。
なら私は、ずっと琉果の傍に居るよ。
命が尽きるその時まで……
ー【完結】ー
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