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第3話 調子のってる幼馴染達
いつも、危ない目にあった時とか問題が起こった時は、僕が手をかしてやってたけどそれが裏目に出てるな。
「僕はお前らほど、体が頑丈じゃないんだ。もう知らないからな。魔物にかじられたって助けてやらないからな! 僕はもう帰るぞ、こんなとこにいられるか!」
勢いにまかせて、変なフラグが立ちそうな事を言ってしまったけど、甘やかすのは良くないので放っておいてさっさと帰る事にする。
あんな奴ら、たまには困ってしまえばいいんだ。
「あ、珍しい魔物がでてきたわね」
……。
「何だあいつ、他の魔物とは大きさが違うな。まあ、いっか。とりあえず戦ってみようぜ!」
……。
「あれ、この魔物動きが素早いわ」
……。
「げっ、まわりこまれた。うわ、あぶなっ!」
……。
ああ、もうっ。
「とりあえず戦ってみようぜじゃないだろ! そいつは特異型って言うんだ馬鹿たれ! 普通の魔物の十倍は強いんだぞ! こういう時は逃げるんだよ!」
囮にして逃げた方が絶対良かったのに。
僕は仕方なく馬鹿たれ二名の首根っこを掴んで引きずっていく事にした。
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