第1話 僕の性格分かってるだろ

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第1話 僕の性格分かってるだろ

 僕には幼馴染が二人いる。  一人は、馬鹿。恰好良いからって言って、自分の就職の希望を騎士にするようなやつだ。  もう一人はお嬢様、真面目で心優しいけれど、ちょっと天然が入っている。性格がまっすぐすぎるのが問題だ。  そんな二人に挟まれて育った僕は、背負わなくてもいいような苦労を背負う羽目になった。  だってあいつら放っておいたら、どんどんトラブルに首突っ込んでくんだ。  誰かが尻ぬぐいしてやらないと、今にとんでもない事になるぞ。  そんな面倒な幼馴染達は、たまにとんでもない不運を招き寄せるからいけない。  今日も馬鹿とお嬢様が、 「ヨルン、魔物が大量発生してるみたいなの。討伐しておかないと被害がでちゃうわ」 「ヨルン、ちょっと腕なまってるから、魔物討伐いってくる。来るよな」  とか言ってる。  何でもうお前ら、俺にそんな事いってくるんだよ!  僕の性格分かってるだろ!
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