1人が本棚に入れています
本棚に追加
「皆のもの、よく聞け、
此度の件において、私は心底詫びた。
しかし!謝っているものにさらに泥を塗り付けるようなその行為。如何なものかと......」
王様はそう言って、お妃様の方に
節目がちに目をやりました。
お妃様は前を見たまま言いました。
「私は、貴方様に何度も何度も懇願いたしました。私が着替えている最中にも部屋のドアを開けていかれ、私は心中えぐられる想いにありました。私を大切に思ってくださっているなら、そのように開けっ放しにはなさらないとおもうのですが」
「ウゥホン」
王様は咳払いをし、兵士と召使いたちがいる方を向きました。
「仕方ない。分かり合えない場合は力を持って示すのみ。それが王というものだ」
「兵士ども!かかれ!!」
その時です。
1人の兵士が王様に喋りかけました。
最初のコメントを投稿しよう!