タイプX

9/18
44人が本棚に入れています
本棚に追加
/521ページ
意味不明な手紙を見て、秀樹が首を傾げていると。 彼の携帯がバイブし、画面に電話番号が映し出された。 「まさか……」 すぐに電話に出る秀樹。 「もしもし……」 「こんにちは、藤沢くん」 聞いたことのある声。 ハープのような、人をうっとりさせる女性の声だった。 「手紙は見てくれたようですね?」 「まあ……そうだね」 メモに書いてあった電話番号と、今かかってきた番号は同じだった。 「もしかして、仙山……サリア?」 「はい。お久しぶりですね」
/521ページ

最初のコメントを投稿しよう!