44人が本棚に入れています
本棚に追加
「古代の人が使っていたとされる能力が発現したものです」
「古代人?」
「そう。詳しくは解明されていないのですが、世界に文明が起こる直前は、このような能力を使っていた人がいたそうです。今では滅多にいないので、先祖返りとか、発現者とか言われてますが……単純に能力者と呼ばれるのが多いです」
「能力者、か」
秀樹は自分の手のひらを見つめた。
「それってもしかして、オレも一緒なの?」
「そうだと思いますが。あなたの能力が発動する時、目が光っているでしょう?」
「まあ、そうだけど……じゃあさ」
少し躊躇ったが、秀樹は思い切って聞いてみることにした。
「君も、ゲームから力をもらったの?」
「何ですかそれ?」
変なものでも見るかのような目で見られた。
秀樹は内心……ちょっとゾクゾクする感覚がした。
やばい。
何かに目覚めそうだ。
最初のコメントを投稿しよう!