タイプX

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「もし体の外部からの操作で、能力を覚醒させる装置があるのだとしたら……そのゲームソウルを扱っていた人に、会いたいものですね」 「うーん。山田屋の爺さんに会うのは、正直厳しいと思うよ」 「そうなんですか?」 「ああ。さっき話した通りに、レベル10に到達した時に道路で会ってからは、全然見かけたことはないね」 気になった秀樹は、山田が交通整理をしていた同じ場所に何度か同じ時間帯に行ってみた。 だが、今のところ山田に会えていない。 既に閉店したゲーム屋以外に、山田の関わる場所は思いつかないのだ。 「そうですか……」 少し残念そうなサリア。 その表情も凄まじく可愛らしい。 「あの、能力者って、複数の能力を持つの?」 「いえ。1人ひとつの能力だけです」 「えっ? だって仙山さんも二つ持ってるじゃん」
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