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「じゃあ、この前オレが倒した火の玉を出すヤツって、タイプC?」
「そうです。烏丸はタイプCです。理解が早いですね」
「いやー……っていうか、そのせいで死にかけたんだけど」
サリアに褒められて照れているのも一種だった。
秀樹の脳裏に、先日ねじ伏せされた光景が蘇る。
現に、烏丸が身体強化されていないことで、蕪木もそうでないだろうと思い込んだ秀樹は、蕪木に突撃してアッサリ負けたのだ。
「ちなみに私はタイプBです。身体強化と、バリアの能力のバランス型ですね」
サリアはそう言ったが、先日の蕪木との戦いの通り、人間より遥かに強いパワーとスピードを出せるようだ。
秀樹はサリアの解説を頭に入れる。
そして、ふと気付いた。
「今聞いた限りでは、オレもタイプCになるよね」
「いえ、違います」
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