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秀樹の推論を、サリアは意外にもバッサリと切り捨てた。
「えっ? だって、オレ、身体強化はデフォルトでは付いてなくて……変身したゲームのキャラの強さに、運動能力は依存してるんだよ?」
「確かに、それだけを聞くと、タイプCの特殊能力特化型に思えますが。ただ、あなたはそれに留まりません」
サリアは少しコーヒーを口に含んで、飲み込んだ。
「どうやらレベルという概念によって、使えるゲームについて制限があるようですが、それもレベルアップによって解放されるのでしょう?」
「えっ……まあ、そうだね」
コーヒーを飲んだ時のサリアの喉を見ていた秀樹は我に帰る。
「それなら、あなたはいずれ、存在するゲームのどんな力も利用することができるようになるかもしれない。だから、あなたはタイプCではなく……」
「タイプD?」
「いえ。無限成長型の、タイプXとカテゴライズされます」
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