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レジに着いても、店員は立っていなかった。
どうやら店内が混み合ってきたからのようだ。
レジの台に備え付けられていた、ボタン式のベルを鳴らして秀樹は待つ。
「お待たせしました」
間もなく、男性の店員がレジに来た。
秀樹はレジのディスプレイに表示された金額を払おうと、お札を置いた。
「えっ」
「おや」
見知った老人がいるなと思ったら。
レジに立っていた店員は、あの山田だった。
「ここで……働いているんですか」
「まあ、そうだね。それはそうと、お釣り」
秀樹の手の中に、お釣りの小銭を渡す山田。
その時、秀樹の手に山田の指が触れた。
「レベル20に達したようだね」
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