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猛禽類の翼のように、茶色がかった翼を生やしている男が、おそらく高橋。
背中から伸びた一対の翼をバッサバッサと動かして滞空している。
そして、地上にいる方の男が井戸田のようだ。
「魔王を確認。だが、民間人もいるぞ?」
「構わねえよ。目撃者はゼロにすればいい」
冷静に状況確認をしあう2人。
恐らく彼らも蕪木と同じく、プロの殺し屋なのだろう。
高橋も井戸田も、能力者特有の光を両目から放っている。
「また魔王か……」
秀樹はたびたび聞くフレーズに顔をしかめる。
自分が魔王と呼ばれることをした覚えはない……少なくとも、そんなRPGのラスボス級の強さを持っているわけでもない。
「チェンジ」
すかさず、フェドーラ帽と灰色マフラーの格闘家、ジョニーの姿に変身する。
だが、拳を構えた秀樹をサリアが手を出して止めた。
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