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「仙山さん……?」
「いい機会です、藤沢くん。戦い方を見せてあげましょう」
彼女の顔は少し楽しげだった。
明らかに、相手は殺し屋2人。
どちらも手にはナイフを持っているのにも関わらず、殺意を持った刺客を前にサリアは超余裕だ。
「仙山……? もしかして」
「仙山サリアか? だとしたら、やべえな」
サリアの名前を聞いた途端、空中の高橋も、地上の井戸田も、少したじろいだように見える。
だが、さすがにそこはプロ。
すぐに引き締まった顔つきになると、各々がサリアに向けて突撃してきた。
「よく見ていてくださいね……」
変身を解いて、道路の端に退避した秀樹に向けて、サリアはつぶやく。
そして青みがかった両目から、青い光を放ち始めた。
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